2児のパパによる「日常を楽しむ情報」ブログ

今日もお疲れ様です。ここでは、2児(6歳/3歳)の子育て中の30代パパが、「日常を楽しみながら過ごす」ことをモットーとしたブログです。”子育て・仕事”に役立つ情報を、週3回(月・水・金)で発信します。

記憶に残るものとは

1 記憶のしずらさ

 30歳に入ってから、記憶に残る体験が少なくなった気がします。娘たちと話していても、「今日保育園でこんなことがあったよ」だけではなく、「この前パパと〇〇したんだよねー」など話すこともあり、どんどん覚えが良くなっている気がします。

 かく言う私は、30歳を超えてからか覚えが悪くなったような気がします。先日も妻と「過去に見た面白かった映画」の話をした時に、タイトルは覚えていても詳細が思い出せない映画が沢山ありました。以前は気に留めなくてもスラスラ出てきたものが出てこないもどかしさは、最近特に増えてきました。

 

2 起承転結は重要

 そんな中でも覚えていたのは、「ジブリ映画」でした。なんでここまで覚えているのか、何度もテレビやDVDで見たからかなと思ったりしましたが、どうもそれだけではないような気がします。特に好きなジブリ映画は「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」なのですが、自分なりにこれらには「起承転結の崩し方」に特徴があるのではと思いました。

 記憶に残る話にするには、必ず起承転結があると私も何かで教えてもらった記憶があります。それは普段の話や何かをプレゼンするときも同じだと思います。

 【起】 話の内容を提示する 

    例)小学生の時の話なんだけど〜/今回は今までとは違う画期的な商品です。

 【承】 話の内容を進める

    例)友達と公園に行った時に〜/今まではこの特徴が売れる傾向だ。

 【転】 話の転換を作る

    例)そしたら急に友達がハッと立ち止まって〜 

      しかし最近はこの傾向がトレンドであるとSNSでも話題だ。

 【結】 話にオチをつけて完結する

    例)実はその友達は〜/そこで今回トレンドを取り入れた新商品を開発した。 

 多くの映画も同じく、起承転結がしっかりとしているからこそ、観る側も理解しやすく構成されていると思います。

 しかし、私が挙げた2作品は、「起承転結」の順序が少し違うのです。

 

千と千尋の神隠し

 【起】 千尋が引越し新たな地へ移動している中で不思議な場所に訪れる

 【転】 両親が豚になってしまい、千尋は元に戻そうとする

 【承】 両親を元に戻すために奮闘する中、様々な出来事が千尋を成長させる

 【結】 両親が元に戻り、日常へ戻っていく

もののけ姫

 【起】 のどかな山村で祟り神が出る

 【転】 アシタカの腕が呪われ、その呪いを解くために旅をする

 【承】 旅の中でサンを始め様々な人物と出会い、自身の考えや想いが整理される

 【結】 呪いが解け、アシタカは新たな日常へと帰っていく

 

 多くの映画や話し方は、起承転結の”承”が冗長的であり、また”転”が推測されやすいかと思います。しかし、これら作品は思いがけず急に”転”が訪れることで、見ている側はグッとその情景に引き込まれ記憶に残ります。そして、その後に訪れる”承”では、”転”で魅力されたまま見ている側が感情移入しているため主人公の変化に敏感となり、そして結では、まるで自分事のように解放されていくかと思います。

 

3 緩急による感動体験

 このジブリ作品のような、緩急があり自分が感情移入できたものは記憶に残りやすいと思います。「感動体験」という言葉もありますが、まさに感動している=今までにない出来事という変換が脳内で行われ、新たな記憶としてストックされるのかもしれません。この感動体験は映画だけではなく、誰かの話し方やプレゼンでも感じた方はいらっしゃるのではないでしょうか。「この人のあのプレゼンが忘れられない」という体験は私もあり、その人を真似ようと次のプレゼンでは工夫したものです。

 私は感動体験をしてから、積極的に色んな人の話しを聞こうという姿勢になりました。当時はオフラインでの体験が一番だと思い、講演会やビジネスマンの交流会に週末は足を運び、様々な業種の方とフォーマルにもインフォーマルにも話をしてきました。その行動で少し変わってきたなと思ったのは、上司から「幹部職員へのレク資料を作ってプレゼンしてほしい」と頼まれる機会が増えてきた時でした。

 コロナ蔓延で講演会自体が減ってしまいましたが、逆にYouTubeなど様々なウェブメディアが豊富にあることに気付くことができました。著名な人の話も簡単に聞くことができ、そのコンテンツを見たユーザーが自由にコメントできることで、自分だけでなく他人も感動体験していることを共有できたりしますので、是非みなさんも試してみてください。