2児のパパによる「日常を楽しむ情報」ブログ

今日もお疲れ様です。ここでは、2児(6歳/3歳)の子育て中の30代パパが、「日常を楽しみながら過ごす」ことをモットーとしたブログです。”子育て・仕事”に役立つ情報を、週3回(月・水・金)で発信します。

グライダー型と飛行機型について

 またまた妻と車に中での会話で、普段の仕事の話になりました。後輩が先輩に対して、「どうすればいいですか。」と聞くよりも、「自分はこう思っていますが、それに対してどう思いますか。」と聞く方が、聞いた本人に責任感があるよねと。

 思い返すと、自分も若手の時はすぐに答えを求めていたし、そうすべきであると先輩に教えてもらっていたような気がします。それが異動先の部署で指導係になると、どうすれば良いかと新人職員に聞かれる際に、「少しは自分で考えて欲しいな。」と思うように自然となりました。何かを決めるエネルギーは大きいんだと、新人のそれに逐次答えていては、自分の仕事で重要な決定の時にエネルギーを使えなくなるのだと。

 また、新人にもすぐに答えを求め、また答えを後輩に教えるような人に育って欲しくないと考えていました。「自分ではどう思うの?」や「もしこの方法や考えだったらどうかな?」など、私に委ねられたボールを、そのままそっと返しているうちに、「私はこうやりたいです。」という、質問ではなく主張、答えというより自分の考えに対する後ろ盾を欲しいという姿勢に、後輩が成長してきたと思ってます。

 答えを求める癖は、義務教育で少しづつ根付いてきたように思います。みんなと同じ内容を学び、答えが決まっているものをテストで評価し、その評価に基づき成績というランク付けで次へ進学するには、まさに外山滋比古さんの「思考の整理学」でいう「グライダー型」の人間育成でした。

 しかし、社会で求められるのは、自分で考え行動する言わば「飛行機型」の人間です。その急なギャップに対応できず、新社会人の多くは精神的に病み、転職や離職をするのかもしれません。それを防ぐには、社会人になってからの教育では足りず、その前段階から徐々に訓練しておく必要があると思います。

 人口が減少し若者は減っているこれからの日本では、若い人材は日本の経済成長には貴重な存在となります。その金の卵を金の鶏に孵化させることに、今後は注力していくことが必要だと、子育てしながら実感してます。